6年半振りの色々。

2人で会うのは4回目。最近はもう毎日メール。最後に会ったのは勤労感謝の日(だったらしい。あたしは覚えていなかった)。
11時に、紀伊国屋1階で待ち合わせ。あたしがちょっと遅刻。
 
手を繋いで新宿御苑へ。
前回行けなかった(御苑自体の閉園は4時だが温室は3時だから)温室へ。
その後フランス式庭園に行って、休憩所でお喋り。
3時過ぎ位に軽くお腹が空いたね、といって御苑を出てFRESHNESS BURGERへ。
もしゃもしゃ食べてから東京タワーへ向かった。
 
着いてみると、大展望台に昇るためのエレベーターの行列が1時間半以上!覚悟を決めて並んだところに「階段だとチケットに並ぶ時間入れても20分くらいで行けますよー」と拡声器の声が。風邪っぴきで且つハイヒールのブーツを履いたあたしを気遣って躊躇する彼。むしろ乗り気のあたし。(そんなにか弱くないからさ)
600段の階段。意外とラクだった。
大展望台は予想通りの混雑。ふらふらぐるっと回って見ていると、8時半、ライトダウンストーリーの時間になった。これは下から観たほうが綺麗かもね、と言いつつも窓にへばりついて観た。なんだかまどろっこしくなったので、彼と繋いだ手をあたしの腰に回すようにした。
 
30分程のライトダウンが終わった後もまだその場にいて、そのうちこんな会話が交わされた。
彼「今日言うことじゃないかも知れないんだけどさ…」
彼「もっと早く言えって感じなんだけどさ…」
彼「俺、neneco(仮)ちゃんのことが好きかもしれないんだよね」
私「かも知れない?」
彼「メール来ないと気になるし…(以下忘れた)」
彼「好き…だと思うんだよね」
私「……で?どうしたいの?(と言ったかどうかは忘れた)」
彼「…付き合ってみない?」
私「良いですよ?」
そういうわけで付き合うことに。彼は断られると思い込んでいたようなのだがあたしだって告白してくるだろうなーでも断りたいなーていう人とわざわざ24日に会うほど暇ではないわけで。男友達ズとの忘年会も断ったし。「この人はどういうつもりなのかな、て困ってた」というと「俺って奥手なの?」とか言っていたけれど、うん、その通りです。
 
で、折角だから特別展望台にも昇ろうか、といって列に並んだ。100分かかる、と言われたけれど実際は40分くらいの行列で済んだ。
昇ったら、大展望台とは全く違う風景。見えるものも角度も全く違う。
一昨年六本木ヒルズの展望台から下界を見下ろしたときは、夕方で、全てが見えてとても怖かったのだけれど。あの塵のような一点として自分があの中で生きていることや、地震が来たら間違いなく死ぬな、と確信できることが。
でも、夜景は好きだ。カナダの美術館でみた展覧会で、夜の明るさ、つまり消費電力を表した世界地図のなかの日本のあまりの明るさに驚いたけれど、ばかげた消費かもしれないけれど、ただ単純に綺麗だと思う。だからディズニーランドのピーターパンのアトラクションが好きなんだよね。
で、夜景を眺めて、展望台の角のところでキスをした。軽く、2,3度。
「さっき階段を上った時よりどきどきしてるのはなんでだろう」って笑っていた。
 
流石にお腹が空いたね、といって東京タワーを後にし、ご飯を食べる(そして飲む)ところを探すことにした。タワーの周りではきっと食べられる所もそんなに無いだろうということで取り敢えず新宿へ。
駅から少し歩き、すぐ食べ物が出てくるようなところ、ということで某チェーン系居酒屋へ。しかし着いた時点で11時10分。あたしの終電11時50分。彼はイマイチ気づいておらず、そのことを告げると相当驚いていた。30分でご飯食べて飲んでもなぁ…あたし的に嫌だし。だってお腹が空いてたんだもん!
彼が「帰らなくていいなら拉致っちゃうんだけど」と、期待を込めずに呟いたのであたしはいいよ、と言った。だって月曜日は多分午前は学校に行かなくていいだろうと判断できたし、万が一を考えて実習用ズボンはロッカーの中に置いてきたし、白衣は元々買おうと思っていたし、親にはもしかしたら帰らない(学校の女子たちと飲んでる設定にしておいた)と言っておいたし、奥手っぷりを考えるともうワンステップを越えるのにまた大分かかるだろうなぁ、と思ったし。まぁそんなに正直には言ってないけど。ただ学校が午前いらないよ、とだけ。まぁ化粧下地は持っていなかったりメガネは持ってきていなかったり等、流石にお泊りの用意ばっちりではなかったけれど。(しかし化粧水等のお泊りセットはポーチに常備。どんだけ不意の飲み会朝帰りが多いんだ、あたし。)
 
それで、多分1時過ぎ位まで飲んで食べて、お腹もいっぱいになって眠くもなったのでお店を出ることにした。取り敢えずの寝床を…と思ったのだが新宿(の、三越とかの裏あたり)にビジネスホテルなどなく。「するしないは別として、(今日は)まんまラブホには連れて行きたくは無いんだよね」とは言ってくれたものの、あたしこの付近でラブホすら見たことないよ…とか思いながらうろうろ。そうしたら、変なの発見。壁の穴だか青の洞窟だかのパスタ屋さんがあった跡に妙なホテルらしきものが。
 
ホテルじゃなさそうだけれどベッドて書いてあるし…と一応中に入ってみた。受付が超ラブホっぽいの。宿泊も超安かった。3000円台…?シャワー・トイレは各部屋に付いていない、簡易ホテル的なものかと思われる。そこの建物内のお部屋は満室だけれどすぐ近くの建物は空き部屋がある、ということで案内されていった。愛想の悪い受付のおばちゃんに「狭い部屋しか空いてませんが」とは言われたものの、とにかく寝床があれば、ということでバスタオルとバスローブを受け取って入った。去り際に「〜〜〜は部屋にありますから」と言われたけれど聞き取れず。それはあとで解ったのだけれど。
部屋に入り、部屋のあまりの狭さとベッドのあまりの小ささに驚いた。多分2畳位。ベッドはセミシングルという趣き。だって多分長さ160cm無かったもん。
コートとニットを脱ぎ、おやすみなさい、て布団に入った。
…でもまぁ眠るわけは無く。
並んで寝て、抱き合ってキス。服を脱がされ、下着を取られた。恥ずかしいので部屋の間接照明まで消してもらった。
色々されたしちょっとはしたけれど、ゴムが無かったのと(勿論双方とも用意なんてしていなかったから)あたしがもうすっかり久しぶりで身体的に無理だったのとで最後まではしなかった。
ひたすらいちゃいちゃして、抱き合って、キス。
途中で狭いベッドで窮屈に眠り、目を覚ましたら5時半だった。もう少し仮眠を、とか言いながらまたいちゃいちゃし始めた。結局7時半過ぎ位に動き出して、たまたま枕を動かしたらゴムが出てきた。…なんか、3SET?ていうみたいね。受付の人が言っていたのはこれだったのか…。まぁ今更仕方が無いのでシャワーを浴びて、クリスマスプレゼントを交換した。
 
彼からは、あたしが末端冷え性なことを知って結構前に買っておいたという、表がレザーで、裏地がカシミア100%の手袋と手袋ホルダー。アクセサリーかな、と思っていたけれど違った。けれど、とてもあたしのことを思ってくれているんだということが伝わってきてとても嬉しかった。
あたしからはABAHOUSEで買ったネクタイと靴下。想像をかなり上回った喜び方をしてくれたのでよかった。
 
ホテルを出て、喫茶店でモーニング。9時半くらいまでのんびりして、あたしは学校へ。ホームで、あたしが電車に乗るぎりぎりまで一緒にいてくれた。
 
 
…というクリスマスイヴだった。
実に6年半振りの恋人。6年半振りのセックス(まだしてないけど)。(キスは3年振り位)