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ワイルド・スワン〈上〉 (講談社文庫)

ワイルド・スワン〈上〉 (講談社文庫)

今頃かよ!みたいな突っ込みを自分の中でしつつもあたしが高校生のときの大ベストセラー、上巻だけ読み終わった。下巻はあるが中は無いのよね。探さなきゃ。
小説っつうか女3代の戦いのドキュメンタリー。しかし上巻ですでに著者が生まれているのでここから中・下巻と何が起こるのかは良く判らない。
太平洋戦争後の共産化に走る中国の描写は、今ここでその善悪や正誤を語ることがちょっとできないなーと思った。動物農場 (角川文庫)で阿呆な学生運動家として描かれていた羊たちも、その環境が劣悪なものであったのならば、目の前に登場したヒーローみたいなものに傾倒し、全てを捧げたとしてもそれを愚かだと責めるわけにもいかないのではないかなぁ…なんて思ったり。
一歩引いて見ると分かるかもしれないが、一歩も引けない状態というのはあるはずだから。