小野瀬さんと私

色恋沙汰が最近ちっとも無い(つうかもともと少ない)のでアレなんだけれど、巷に流るるラブソング、「あ〜、いい歌詞だわあ」ってのはあっても「あぁ、わかるわかるわかる、っていうか主人公あたしなんじゃん!?」みたいな思いっていうのは無きに等しい。どんなに好きな歌うたいさんでもなかなかない。それも自分の経験不足の所為ですが。
それで、さらに輪を架けて無いのがラブソング以外の歌詞への共感。思想に同意することはあっても、なにせヌル目の半生を送ってきた身、そうそう歌うたいさん達が魂から搾り出すような怒りだとか苦しみだとかとは遠目の日常なわけで。オルタナが好きだ、とかシドさんが好きだとか言っても所詮甘いところで育った腑抜けなのでそのソウルを解るわけでもなく。しかしそんな折、ここの所諸事情で自分の生傷に塩を擦りつけたり傷をじっくり観察したり自己嫌悪とそれからの逃避などを繰り返してズンドコな私はふと気付いた。
「息を飲むほどの衝撃的な事件さ 君の大切な明日を あいつが無残に打ち抜いた」
「もう失うものは 何も 残ってはいないだろう?」
「… But you said I’m useless.」
あーーーーーわかったよJさん、こういうことか。私今まさにこんな状態。
ああもう小野瀬さん、あなたが言っていたことがようやく解ったかも。
人は生きているだけで辛かったり大変なことがあるんだ。
そうだ、誰かが私のことをuselessだと言ったとしても、立ち、上がろう。
・・・しかし私は自分の存在意義だとか価値だとかを人に反射させて見ることしかできないのでそれがまた無闇に困難だ。
友達に「卑屈過ぎて損してる。もっと威張ってもいいと思う」と(メールで)言われたが、ペシミストで人生ムーンウォークなのでそれは無理。