ブロークン・フラワーズ

濃紺(?)にオレンジのラインが入ったフレッド・ペリーのジャージを着たビル・マーレイは、ジャイアンツの新ユニフォームを着た長嶋さんに見えるなあ…とぼんやり思いながら観た。
Yahoo!ムービーで、すがすがしいほど評価がバラバラなのが可笑しい。
正直、オイオイ、これで終わりかよ!?と思わずには居られないラストだったのだが、きっとあの手紙の差出人が誰だったのかはどうでもいいことなのだろうなーという気もした。あの4人の誰でもなかったのかもしれないし、そんな息子は居なかったのかもしれない。旅の少年は何にも関係なくて、息子は本当に居たとしても彼のところにはたどり着けなかったのかもしれない。
でも結局、人生を変える一大事なんか無くても、皆登場人物は過去を抱えて生きていて、良い思い出にしている人、忘れられない恋愛にしている人、無かったことにしたい人、憎んでいる人、(訪ね歩いていく順に対応が悪くなっていくのには笑った)それぞれの生活とか人生(英語で言うと両方とも"LIFE")を生きていにけり、ということなのだろう、と思った。
ラストがホントに気にかかって仕方ないけれど、嫌いじゃないわ、こういう映画。映画を観たあと一人でぼんやり考え事をするから映画を観るのは一人が好きなのかも、と今気付いた。