電柱の元に。

今日は母と祖父のいるケアハウスに行ってきた。
途中でスタバによって祖父にはキャラメルマキアートを買ってテイクアウトにし、私はスターバックスラテショートのソイミルクとストロベリーレアチーズケーキ、母はダブルスクイーズ(この寒いのに!!)とザッハトルテを外で食べた(だって店内が満席だったから…)。
 
で、その道の途中の、大きな交差点の角の電柱の根元に、花が供えられているのを見かけた。
ああ、久し振りに見たなあ、って思った。
交差点の、花を。
あたしが小学生の頃、うちは大きなバイパス沿いにあって、畢竟通学路の一部はバイパス沿いの道だった。バイパスから脇の道に曲がるその角の電柱の根元には、いつも花が活けられていた。
そのちょうど対角線上の角の電柱にも、花。
いつも、誰が供えているのか見たことも無かったけれど記憶の中ではいつも花があった。
誰が、誰を想って供えていたのだろう。
 
中学に入って駅に向かうようになり通学路が変わって、そして地味に町内で引っ越してそのバイパスの交差点は滅多に通らなくなり、その花を見ることもあまり無くなった。
そして電柱に供えられている花の存在を忘れていた。
 
今日、バイパスではないその道で、まだ新しい花を、そして花と一緒に置いてあったプラスティック製のキティちゃんの人形を見て、いつか失われたであろう幼い命と、愛する者を失ったであろう悲しみの主を、思った。