ロストイントランスレーション

観たい観たいと言っていて、やっとこさレンタル。
いつも(?)見ている光景や風景が、外国の人から見るとやっぱりとても異様なものなんだろうなあ、ということ。三千里薬局の看板だとか、重なるように並ぶネオンだとか。
それはきっとあたしたちが言葉の通じない国に行ったときと同じ感覚であるはずで。
新宿の高層ホテルから見る景色は驚くほど無秩序。
NYのような碁盤の目でもパリのような放射線状でもなく。
大きさも高さもバラバラのビルが地面を埋め尽くし、その僅かな隙間を蛇行しながら延々と続く道が交差し合う。
そんなカオスが視界の限り続いている。
遥か彼方の地面には米粒のような人間がちりちりと動いている。
そしてその同じ米粒である『わたし』はなぜかここにひとりでいる。
…という感じで。
ストーリー自体はまぁオフィシャルで出ているあらすじまんまなんだけれども。
あらすじ自体というよりは、それに絡んでゆくヒトのカタマリの描写が秀逸なのかな。あ、もうちょっと推敲してからまた上書きしまふ。
二人の仄かな恋(?)とかのつかず離れずな雰囲気と、スカーレット・ヨハンソンの小悪魔っぷり。あからさまな『コアクマ』ではなく、普通の女の子でも知らず知らずのうちに出してしまっていそうなハチミツ感、というか。まぁ『普通の女の子でも』というのは明らかに幻想で、そうそう天然で出るものではないのは先刻承知なのだけれども。
とにかくスカーレット・ヨハンソンがだんだん可愛く見えてくるから不思議だ!!話の初めはちょっとぽっちゃり地味系若妻だったのがロリータ臭してくるし!きゃぁ!
それにしてもマシュー南…ちゃんとクレジットにもMatthew Minamiって書いてあるのがまた最高。世界の人々はアレが日本のバラエティのスタンダードだと思ったのかなあ…だとしたら最高なんだけれど。